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砂糖と糖尿病
イライラとした気持ちを鎮めるためには、コーヒーや紅茶に入れる砂糖が効果的であるようです。アメリカの研究者によれば、砂糖を入れた飲料を飲んだ人は、短時間のうちに気持ちの高ぶりを抑えることができるという傾向があり、砂糖が感情のコントロールに効果的であるとしています。
そして、砂糖を摂取した人では、ストレスや攻撃的な衝動が抑えられるようであり、この傾向は糖尿病患者にもあてはまるという研究も発表されています。
人間はイライラしたりストレスが溜まると、攻撃的な行動に出やすくなるものです。このような感情をコントロールしているのは脳であるため、攻撃的な衝動を抑えるためには脳にエネルギーが必要となります。その脳がエネルギー源として利用できるのはブドウ糖だけです。
食品から摂取された糖質は、消化され吸収されていく過程でブドウ糖に分解されてエネルギー源として利用されます。中でも砂糖は吸収が早いために、短時間で脳がエネルギー源として利用することができるのです。
糖尿病患者に対して行なわれたストレスや怒りなどについての調査では、糖尿病患者が他人に対して不寛容である傾向が強いことが示されています。しかし、糖代謝が良好にコントロールされている患者の場合には、自分の感情をコントロールしやすく他人にも寛容であるようです。
つまり、糖尿病患者に過度に砂糖の摂取を制限することは、患者にとってあまり利益にならないことのようです。
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