糖尿病の新しい治療法

糖尿病の新しい治療薬として、ビクトーザやジャヌビア、グラクティブがあります。これらの薬には従来の治療法よりも多くのメリットがあります。



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糖尿病の新しい治療法

インクレチンの存在


「インクレチン」は消化管で合成されるものであり、食事をとった時に分泌されて膵β細胞に作用しインスリン分泌を促進する因子のことです。


このインクレチンには、GIPとGLP-1の2種類があります。20世紀初頭の研究から、十二指腸粘膜からの抽出された物質に、糖尿病を改善する作用があることが分かりました。この抽出された物質のうち、膵液分泌を促進する因子がセクレチンです。


一方、インスリン分泌を促進する因子はインクレチンと命名されましたが、当時はインクレチンの生理的な役割はまったく分かりませんでした。その後、血中のインスリン濃度が測定できるようになると、ブドウ糖を注射によって直接静脈内に投与するよりも、経口で投与したほうがインスリンの分泌がはるかに多いことが分かりました。


静脈にブドウ糖を注射することで増加するインスリンの分泌は、ブドウ糖が膵β細胞を刺激した結果生じるものです。


一方、経口ブドウ糖投与で追加されるインスリン分泌は、インクレチンによるインスリン分泌であり、これが約70%を占めています。つまり、インクレチンは、まず消化管で生成され、食物を摂取した時に一緒に分泌され、膵β細胞に働きかけてインスリン分泌を促進する因子であると考えられるのです。


そこで、消化管に存在する様々な因子がインクレチンではないかと推測されることとなり、その結果、GIPとGLP-1の2種類の消化管ホルモンがインクレチンであることが分かったのです。


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